Azure ポータルで BLOB にアクセスするときの認証方法の違いについて

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サブスクリプションレベルでの所有者の権限を持っているユーザーで Azure ポータルから、BLOB のコンテナー一覧からコンテナーを選択したところ、BLOB の一覧が出ず Azure AD のユーザー アカウントを使用してデータを一覧表示するためのアクセス許可がありません。クリックして Azure AD を使用した認証の詳細をご確認ください というエラーになり、BLOB にアクセスできません。所有者の権限を持っているのに、なぜ BLOB が見られないのでしょうか。

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回答

結論

Azure ポータルで 認証方法 が Azure AD のユーザー アカウント になっている場合、所有者の権限のみでは BLOB の一覧やダウンロードをすることはできません。これは、所有者のロールでは BLOB のデータにアクセスする権限がないためです。

一方、 認証方法 を アクセス キー にすると、こちらは所有者の権限のみで BLOB の一覧を表示できます。所有者の権限があるとストレージ アカウントのアクセス キーを取得する権限があり、アクセス キーが取得できれば BLOB 等のデータにアクセス可能な SAS (Shared Access Signature) の生成が可能になるためです。

次の節で、認証法の違いによるアクセス方法の違いを説明します。

Azure AD のユーザーアカウント と アクセス キーでのアクセス方法の違いについて

認証方法が異なると、それぞれ以下のような流れで BLOB の一覧を取得する操作を行います。はじめの前提に従い、所有者権限でアクセスを行い、認証方法が Azure AD のユーザー アカウント では失敗、アクセス キー では成功という例で説明します。

パターン 1 - Azure AD のユーザーアカウント

ポータルにサインインしているユーザーを用いて、認証情報を HTTP の Authorization ヘッダーに付加してストレージに対して要求を送ります。そして、Storage で該当のユーザーが BLOB データにアクセスできるかどうかを判断して、応答を返します。今回の場合、該当のユーザーに BLOB データにアクセスできる権限がないため、拒否を示す 403 (This request is not authorized to perform this operation using this permission.) 応答が返り、結果として以下のスクリーンショットの左側にあるように BLOB の一覧が見えないことになります。

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なお、要求先は以下のように BLOB のエンドポイントになり、List Blobs という REST API を呼び出している状況となります。
https://aaaaa.blob.core.windows.net/container01?restype=container&comp=list&prefix=&delimiter=%2F&marker=&maxresults=30&include=metadata

また、403 の応答の HTTP の Body については以下のような XML となります。

1
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<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?><Error><Code>AuthorizationPermissionMismatch</Code><Message>This request is not authorized to perform this operation using this permission.
RequestId:xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxx000000
Time:2023-08-15T07:05:38.1247485Z</Message></Error>

パターン 2 - アクセス キー

ポータルにサインインしているユーザーの権限でストレージ アカウントのアクセス キーを取得します。そして、その取得したアクセス キーを元に BLOB にアクセスするための SAS を生成し、その SAS を用いて ストレージ アカウントに対して BLOB の一覧を取得する要求を送ります。アクセス キーがあれば、BLOB へのアクセス可能な SAS を生成できるため、アクセスが拒否されることなく、ストレージから BLOB の一覧が応答され、結果として以下のスクリーンショットの左部分のように Azure ポータルで BLOB の一覧が表示されます。

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要求 URL の部分を見ると、”sv=2022-11-02&ss=bqtf&srt=sco(以下略)” というように、Azure AD のユーザー アカウント の場合と比較して、 クエリ文字列に SAS が付加されたうえで、List Blobs の REST API が呼び出されていることが確認できます。以下、一部マスクしましたが、実際の URL となります。

https://aaaaa.blob.core.windows.net/container01?restype=container&comp=list&prefix=&delimiter=%2F&marker=&maxresults=30&include=metadata&sv=2022-11-02&ss=bqtf&srt=sco&sp=rwdlacuptfxiy&se=2023-08-15T14:39:13Z&sig=xxx

アクセス方法の違いは以上となります。

該当のユーザーで認証方法が Azure AD のユーザーアカウント でも BLOB の一覧を表示するためにはどうするか

所有者権限を持つユーザーでも認証方法が Azure AD のユーザーアカウントでも BLOB の一覧表示などの操作ができるようにするには、該当のユーザーに BLOB へアクセスする権限を持ったロールを割り当てる必要があります。BLOB に対して読み書きができる組み込みロールとして、ストレージ BLOB データ共同作成者 がありますので、こちらの権限をコンテナーレベルもしくはストレージ アカウントレベルで割り当てます。以下、ロールの割り当てを行う画面となります。

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まとめ

本ブログでは、Azure ポータルでの BLOB へのアクセス時の認証情報の違いによって、アクセス方法にどのような違いが生じるかを説明いたしました。特に、所有者の権限があると BLOB データへのアクセスでも何でもできる権限がある、と誤解されがちなので、そうではない、というところのご理解のお役に少しでも立ちましたら幸いです。

参考情報

以下に参考資料を記載いたします。SAS の詳細な説明や List Blobs の説明などは本文では記載しなかったので、こちらも参考にしていただけますと幸いです。

Azure portal で BLOB データへのアクセスの承認方法を選択する

Shared Access Signatures (SAS) を使用して Azure Storage リソースへの制限付きアクセスを許可する

List Blobs






2023 年 08 月 17 日時点の内容となります。

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