コンテナー内の Blob の一覧の取得方法
質問
List Blobs REST API を使って、Blob の一覧を取得する場合に取得できる件数に制限がありますか。
また、制限がある場合、その制限を超えて Blob の一覧を取得するにはどうすればいいですか。
List Blobs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/rest/api/storageservices/list-blobs
回答
List Blobs REST API については、一度に取得できる Blob の最大件数は 5,000 件となります。下記資料にも 「要求で結果の最大数が指定されていない場合、または5000を超える場合、サーバーは最大5000項目を返します。」という記載がご覧いただけます。
Blob ストレージリソースの一覧表示
https://docs.microsoft.com/ja-jp/rest/api/storageservices/enumerating-blob-resources
そのため、5,000件を超える Blob が存在する場合に一覧を取得したい場合、5,000 件ごとの取得を繰り返す必要がございます。
List Blobs REST API を実行したときに、5,000 件を超える Blob が存在する場合、上記 List Blobs の説明にあるように XML の要素として <NextMarker>
という要素にマーカーの要素に値が入りますので、そのマーカーの内容をクエリ文字列 marker に指定して、再び List Blobs を実行すると、1回目の List Blobs の続きから Blob の情報が取得できるという流れになります。
例えば、以下のように List Blobs のリクエストを発行したとします。
GET https://xxxxx.blob.core.windows.net/container1?restype=container&comp=list&prefix=&maxresults=5000
List Blobs REST API は XML 形式で応答を返します。
そして、該当のコンテナーには 5,000 件以上の Blob が存在し、NextMarker として以下が応答に含まれていたとします。(実データではなくマスクしています。)
<NextMarker>2ZZZZZZZZ--</NextMarker>
この場合に続きを取得する場合、以下のようにクエリ文字列 marker に NextMarker を指定します。
GET https://xxxxx.blob.core.windows.net/container1?restype=container&comp=list&marker=2ZZZZZZZZ--&prefix=&maxresults=5000
この手順を応答の
なお、REST の場合は上記のとおりとなりますが、Azure PowerShell や Azure CLI、AzCopy などを使えば、上記の内容は気にする必要はなく、ライブラリ側で上記の作業を自動的に実施しますので、REST を直接利用する必要がなければ、これらのツールのご利用もご検討ください。例えば PowerShell でしたら以下の内容で 5,000 件を超える Blob の一覧が取得できます。 以下コマンドを 5,000 件を超える Blob のあるコンテナーに対して実行している時に HTTP 通信をキャプチャすると、先述のとおり、クエリ文字列 marker を使って、List Blobs を複数回呼び出していることがご覧いただけますので、興味がありましたらご覧ください。
$StorageAccountName = "<ストレージアカウント名>"
$StorageAccountAccessKey = "<ストレージアカウントのアクセスキー>"
$containerName = "<コンテナー名>"
$context = New-AzStorageContext -StorageAccountName $StorageAccountName -StorageAccountKey $StorageAccountAccessKey
$listOfBlobs = Get-AzStorageBlob -Container $ContainerName -Context $context
$listOfBlobs | select Name, Length
Blob のコンテナーに、多くの Blob が存在するときに、REST API だと 5,000 件しか取れなかった、というような場合には、この記事で記載した通り、NextMarker があるときに、次のリクエストを発行するようにしていない、ということが考えられますので、何かの参考になれば幸いです。
2022 年 3 月 15 日時点の内容となります。
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